プロが実演!打楽器基礎の決定版「ルーディメンツ」後篇
ルーディメンツ(Rudiments)シリーズ第三弾。
前篇・中編では、アメリカ・ルーディメンタルドラマー協会(NARD)が定めた26のルーディメンツをご紹介しました。
最終となる本篇では、打楽器芸術協会(PAS)が追加した様々なジャンルの14のルーディメンツをご紹介します。
PASは、「NARDの26」と「PASの14」を合わせた計40のルーディメンツを「国際ドラムルーディメンツ」と定めました。
なお、1~26としてきた順番も、PASによりジャンルごとに再編されたため、今回紹介するルーディメンツにおいては決められた順番は存在しません。
それでは参りましょう!
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この記事の目次
- 1 The Single Stroke Four
- 2 The Single Stroke Seven
- 3 The Multiple Bounce Roll
- 4 The Triple Stroke Roll
- 5 The Six Stroke Roll
- 6 The Seventeen Stroke Roll
- 7 The Triple Paradiddle
- 8 The Single Paradiddle-diddle
- 9 The Single Flammed Mill
- 10 The Pataflafla
- 11 The Swiss Army Triplet
- 12 The Inverted Flam Tap
- 13 The Flam Drag
- 14 The Single Dragadiddle
The Single Stroke Four
演奏手順「RLRL…」または「LRLR…」
※R=右手 L=左手
まずは「シングルストロークフォー」です。
「4回叩いているだけ」に思えますが、速いテンポでその本性を表します。言うなれば「ダブルストロークの間にダブルストロークを入れる」という要領ですね。
いつも通り、焦らずじっくりと練習しましょう。
The Single Stroke Seven
演奏手順「RLRLRL R…」または「LRLRLR L…」
先に紹介したシングルストロークフォーの延長版「シングルストロークセブン」。
注意点も同様です。
The Multiple Bounce Roll
演奏手順「R L…」または「L R…」
「マルチプルバウンスロール」またはバズロールと呼ばれるルーディメント。
その名の通り、1打で何度もバウンスさせて音を連続させる奏法で、コンサートスネアで特に重宝されます。
The Triple Stroke Roll
演奏手順「RRR LLL …」または「LLL RRR…」
3つ打ちのルーディメント「トリプルストロークロール」。
ダブルストローク同様、リバウンドを感じて練習してみましょう!
The Six Stroke Roll
演奏手順「R LL RR L …」または「L RR LL R…」
「シックスストロークロール」は中篇でご紹介したテンストロークロールに似ていますね。
シングルストロークとダブルストロークの切り替えをはっきりと叩き分けましょう。
The Seventeen Stroke Roll
演奏手順「RR LL RR LL RR LL RR LL R…」
または「LL RR LL RR LL RR LL RR L…」
ファイブストロークロールから始まったストロークロール系の最後のルーディメント「セブンティーンストロークロール」。
The Triple Paradiddle
演奏手順「RLRLRL RR …」または「LRLRLR LL…」
シングル、ダブルに続いて「トリプルパラディドル」。
ダブルパラディドルに比べると、1つ打ちが多い分シングルストロークとダブルストロークの切り替えがしやすいでしょう。
The Single Paradiddle-diddle
演奏手順「RL RR LL…」または「LR LL RR…」
僕が一番オススメするルーディメンツ「パラディドルディドル」。
その万能さには驚かされることが多々あります。
うまくできない場合は、2つ打ちの部分を1つ打ちに置き換えて練習してみましょう!
The Single Flammed Mill
演奏手順「LRR LR…」または「RLL RL…」
リバース(逆さ)パラディドルにフラムが付いた「シングルフラムドミル」。
慣れるまでは要練習です。
The Pataflafla
演奏手順「LR L R RL…」または「RL R L LR…」
続いて「パタフラ」です。
可愛らしい語感とは裏腹に難易度が高いルーディメントです。
アクセントにも注意して練習しましょう。
The Swiss Army Triplet
演奏手順「LRRL LRRL…」または「RLLR RLLR…」
名前がカッコいいルーディメント堂々の第1位(?)「スイスアーミートリプレット」。
両手で互い違いにバウンスを刻んでいる点に注目すると修得しやすいでしょう。
The Inverted Flam Tap
演奏手順「LR L RL R…」または「RL R LR L…」
40のルーディメンツの中で最もイライラするルーディメント「インバーテッドフラムタップ」。
フラムタップの手順を入れ替えたこのルーディメントは超難関。覚悟して挑みましょう。
The Flam Drag
演奏手順「LR LL R…」または「RL RR L…」
続いては「フラムドラッグ」。
このルーディメントを修得すると3連系の譜面が格段に演奏しやすくなります。
最初はフラムを抜いて練習するとよいでしょう。
The Single Dragadiddle
演奏手順「RR L R L…」または「LL R L R…」
ラストを飾るのはこちら「シングルドラガディドル」。
ゴツイ名前に反して易しいルーディメントです。ここまでのルーディメンツをこなしてきた方なら難なくクリアできるでしょう。
楽譜はこちら
Percussive Arts Society International Drum Rudiments
さて、前篇・中篇・後篇に渡って、計40の「国際ドラムルーディメンツ」を紹介して参りました。
ドラムセット、コンサートスネア、マーチングのバッテリー、その他の打楽器にも必要不可欠なルーディメンツ。
演奏に行き詰った時には、初心に戻りルーディメンツを練習してみましょう。
きっとヒントが見つかりますよ。
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