材質?形状?重心?スティック選びの5つのポイント!
ドラムや打楽器にかかせないスティック。
今回はドラマー、パーカッションニストの相棒とも呼べる、スティックの選び方についてご紹介します
特に楽器を始めたばかりの場合、いざ楽器屋にスティックを買いに行くと小一時間悩んでしまう、なんて事はよくある話。
この記事を参考にあなたに最適なスティックを選んでいただければ嬉しいです。それでは、参りましょう!
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材質
まず、この材質でスティックは分類されます。
材質はヒッコリー、メイプル、オークの三素材が一般的です。
ヒッコリー
最も使われている素材。
軽くてコシのある、とも言うべき音が特徴で、さまざまな音楽に合わせやすい万能タイプです。
また、耐久性も三素材の中で最も高く、優等生タイプと言えます。
メイプル
軽くて乾いた音色が特徴で、特にライドシンバルを叩くときの響きは魅力的です。
ただし、軽さの反面耐久性は最も低く、使っているとスティックが削れていくのが目に見えて分かります。
反面、スティックの折れるタイミングを予測できる、とも言えるでしょう。
オーク
密度の高い音色が特徴で、他の素材よりも硬めなタイプです。
耐久性はメイプルよりは高いですが、ヒッコリーには及びません。ちなみに、オークは何の予兆もなくポキッとスティックが折れることが「良く」あります。とっさにスティックチェンジができないシーンでは、不安要素となる場合もあるかもしれませんね。
他の素材と比べ、値段が安いこともポイントです。
その他、ローズウッド、エボニー、カーボン、ポリカーボネートや、なんとプラスティックや金属のものもあります。
サイズ
スティックの太さ(直径)と長さの順に、サイズについて説明します。
太さ(直径)
14mmが一般的。1mm変わるだけで、音もコントロールは見違えるほど変わります。
音は、細ければ軽く、太ければ重い音となります。
当然、太めのスティックのほうがパワープレイヤー向き、細いスティックのほうが繊細なプレイに適しています。
長さ
400mmが一般的。太さと同じく、長さが変われば音とコントロールが変わります。
また、長さが変わると「重心」が変わります。
普段からスティックを短く持つ方や長く持つ方にとってはこの重心は違和感を感じる原因となります。
逆に言えば、正しい重心に気づかせてくれるという面もあります。
また、シンバルを叩くときに空振りしてしまう、という方は、長めのスティックを選べば改善される可能性があります。
チップ
チップとは、スティックの先端の形のことです。音色に最も影響をあたえる部分がチップであるといっても過言ではありません。
チップが打面に触れる面積が多いほど太い音色、大音量となり、反対に面積が小さくなれば音色は細く、小音量となります。
形状はボール型、四角(円筒)型、ティアドロップ型、三角型が代表的です。
ボール型
接触面積が最も小さく、粒立ちがよい。音が揃いやすい(音色の変化がつけにくい)。
四角(円筒)型
ボールタイプと同じ特徴ですが、大音量を得やすい。
ティアドロップ型
楕円形の為、接触面積の変化が付けやすくなり、音の変化がつけやすい(音色を揃えにくい)。
トライアングル型
ティアドロップの特徴を強めたタイプで、緩やかな曲面をもった三角形。接触面積の変化が大きくなる。音の変化も大きくなる。
また、形状ではありませんが、チップの素材のみナイロンに変えているスティックもあります。
スティックを使っていると、チップかスティックの細い部分(ショルダー)が割れやすくなります。
ナイロンチップを使っていると、チップが割れるということはまず考えられません。
個体差
同じ種類のスティックであっても、それぞれが世界にひとつだけのスティックです。
重量や、バランスなどは違ってきます。
最近の楽器店では紙のケースで2本1セットになった「セット売り」よりも、一本ずつ販売する「バラ(単品)売り」が主流となっています。一本のみの買い足しには適していますが、メーカーによっては出荷時に2本のバランスをそろえる「ペアリング」をしているにも関わらず、バラバラにされてしまうという残念な結果も招いています。
また、重量に関しては専用の重量計を設置している楽器店も多いので、是非使用して重さの近いものを選ぶと良いでしょう。
番外編
これは、個人的な経験なのですが、他にも報告例がありましたのでここに記しておきたいと思います。
それは…「スティックを購入したら歪んでいた!」ということです。
まさか!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、国内有名メーカーのスティックで実際に遭遇しました。
そして、なんと僕の場合は「初めてのスティック」だったのです。
当然、そんなスティックでは上手に叩ける訳もなく、まるでラグビーボールのように変則的なバウンドをしていました。
これを防ぐには、楽器店の平らなテーブルなどをお借りして、転がしてみましょう。
歪んだスティックは転がり続けることができず、止まってしまいます。
いかがでしたか?今までのご自身の選び方と比べて、新たな発見等ありましたでしょうか?
皆様が良いスティックに出会えますように!
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