syoです。
日ごろ曲を聞いている時に「明るいなー」とか、「暗いなー」とかを感じる事ってたくさんあると思います。明るい曲が好き!暗い曲が好き!人によってバラバラですよね?
では、どうやって明るい・暗いを人は判断しているのか…これには理由があります。
今回は作曲にも大きく関係する、最初のコードについてお話します。
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最初のコードの役割
まず出だしのイントロです。
イントロを聞くだけでも暗く感じる事はあると思いますが、人はイントロを聞くだけでその後の展開を予想して曲を聞きます。
そして重要なのはここ…「一番最初に出てくるコード(和音)とメロディはなんなのか」です。
不思議な話で曲の最初のド頭が明るいコードなのか暗いコードなのか…そしてそれを強調するメロディによって曲全体の雰囲気は決まるのです。後は流れの中で、もっと明るくするのか、暗くするのかで曲の色付けは決まる。
コード(単体)を聞いてみよう
まずこの和音(コード)を聞いて下さい。
C
明るく聞こえる人が多いのではないでしょうか?
では、これはどうでしょう?
Am
暗く聞こえませんか?
コード(連続)を聞いてみよう
では、この二つの和音を順番に並べて聞いてみましょう。
明るいコード→暗いコード
C→Am
2つ目の和音になった時に少し暗く聞こえますが全体的に明るい印象ですね。
これは先に明るいコードを聞いているからです。
今度は逆にして聞いてみましょう。
暗いコード→明るいコード
Am→C
2つ目の和音は明るいはずなのに暗く聞こえませんか?
これは暗いコードを先に聞いているからです。
これでピンときてない方もいるかもしれませんね。
では、もうひとつ例を挙げてみましょう。
Fm→A♭
A♭→Fm
どうですか?
「Fm→A♭」は暗く、「A♭→Fm」明るく聞こえませんか?
これは先に聞いたコードのイメージが頭の中でリセット出来ていないからです。
このように「始めに出てきた音」で人は曲を判断しています。
人間の頭の中は複雑なようで意外とイメージするのは単純でそのイメージはなかなか離れていかない。
そしてなかなか頭を切り替えられない。だからこそ、曲を聞いて全体的に明るい暗いを判断し、更に言えば感情移入出来ます。
音楽も人も「始まりが肝心」…そして「第一印象は大事」なのです。
…お後がよろしいようで。
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愛知県名古屋市を中心に活動するキーボードプレイヤー。作詞作曲も手掛け、ボーカロイドによる楽曲配信やプロデュースを行っている。
現在YouTubeに公開中のボーカロイド作品及び自身の活動するバンドプロジェクト「ユニオンメルク」のボーカルを募集している。
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