初心者もこれで完璧!マーチング用語集2019!
ダイナミックな演奏、華やかなダンス、あっと驚くフォーメーション。どれもマーチングバンドの魅力的な要素ですよね。
今回はマーチングを観たり、プレイする時に知っておくと便利なマーチング用語についてご紹介したいと思います。基礎的な用語も多いですが、知っている方も確認の意味を込めてぜひチェックしてみて下さい。それでは参りましょう!
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【MM編】
MM(エムエム)
マーチングマニューバリング(Marching Maneuvering)の略称。マーチングにおける動き方。マニューバリングとは、軍隊などの機動、つまり迅速な展開行動を意味している。
ForwardMarch(フォワードマーチ)
前進を表す。楽器の演奏をするため、また動きを綺麗に見せるために、上半身の揺れを抑える必要がある。具体的にはグライドステップと呼ばれる、かかとから着地した後、つま先まで足の裏を円を描くように滑らかに歩く。
Rear March(リアマーチ)
後進を表す。フォワードマーチ同様、上半身の揺れを抑えて歩く。具体的にはバレリーナのように常につま先立ちのすり足で歩く。また、バックワード(Back Ward)とも呼ばれる。
Slide Step(スライドステップ)
横方向への動きを表す。Side March(サイドマーチ)とも呼ばれる。管楽器(ホーンズ)は体は前を向いたまま、腰から下を進行方向に向けて歩く。バッテリーは楽器を前に担いでおり進行方向へ向くと楽器も横に行向いてしまうため、前を向いたまま足を交差する「カニ歩き」のような特有な歩き方をする。
※バッテリーについては【名称編】にて後述します。
Oblique March(オブリックマーチ)
斜め方向の動きを表す。言葉としてはあまり使用されない。
Halt(ホルト)
停止を表す。足はかかとをくっつけて、90°の角度にする。団体によっては60°等他の角度も存在するが、広すぎる角度ではX脚やO脚が目立ち、立ち姿が綺麗に見えないという欠点がある。また、ホールド(Hold)とも呼ばれる。
Mark Time(マークタイム)
その場で足踏みをする。つま先は床に付けたままかかとを上げるローマークタイムと、膝の高さまで足を上げるハイマークタイムがある。
Jazz Run(ジャズラン)
遠くのポイントに移動するための走る動きを表す。常につま先から着地する。カラーガードも使う。
Follow The Leader(フォローザリーダー)
先頭(リーダー)の後を追う(フォローする)。例えば、リーダーがS字に進めばその後に続くメンバーもS字動く。
Ten Hut(テンハット)
気を付けを表す。こちらもMM同様、軍隊用語。アテンション(Attention)とも呼ばれる。具体的には気を付けの姿勢よりも少し胸を張る。
At Ease(アットイーズ)
休めを表す。パレードレスト(Parade Rest)とも呼ばれる。
Set Up(セットアップ)
セットアップする。具体的には、テンハットののち、楽器やスティックをかまえる。ホーンズアップ(Horns Up)とも呼ばれる。
Bell Up(ベルアップ)
楽器を上向きにする管楽器の動作。ベル(音の出口でスピーカーの役割。アサガオに似ている。)の部分を通常より上に向ける。
To The Box(トゥザボックス)
楽器を中心に向ける管楽器の動作。ベルを観客席の真ん中(ボックス=大会での審査員席)に向ける。
Right Face(ライトフェイス)
右向けを表す。通常4拍かけて右を向く。
Left Face(レフトフェイス)
左向けを表す。通常4拍かけて左を向く。
About Face(アバウトフェイス)
後ろを向く。通常4拍かける。
To The Rear(トゥーザリア)
後ろを向く。通常1拍で後ろを向く。
Three Quarter Turn(スリークオーターターン)
回転する。クオーター(360°の4分の1=90°)の3つ分、つまり270°回転する。
Right Spin(ライトスピン)
右向けを表す。通常1拍で右を向く。
Left Spin(レフトスピン)
左向けを表す。通常1拍で左を向く。
Three Quarter Spin(スリークオータースピン)
回れ左を表す。スリークオーターターン同様270°回転するが、こちらは左回りであることに注意。通常1拍で回転する。
Pin Wheel(ピンフィール)
回転を表す。パレードの曲がり門で多く使用され、右に回るライトピンフィールと、左に回るレフトピンフィールがある。
Mark Time Pivot(マークタイムピボット)
足踏みしながらの方向転換を表す。ピボットターン(Pivot Trun)とも呼ばれる。
Back Front(バックフロント)
後ろ(ドラムメジャーとは反対側)を向いて演奏演技することを表す。バック(後ろ)をフロント(前)とする。音量を抑えたり、視覚効果がある。
Line(ライン)
複数のメンバーからなる、線(ライン)を表す。横・縦・ななめ・曲線などの線を指す。
Dress Right(ドレスライト)
右にそろえることを表す。マーチングにおいては基本的には右側のメンバーに揃えてラインを作る。ユーフォニアムやチューバ等の大きな楽器は左方に担ぐため、左側が見えなくなってしまうことからこのようなルールが存在する。とても重要。
Dress(ドレス)
整えることを表す。主に練習中にラインを整える時に使われる。
【名称編】
Marching Band(マーチングバンド)
行進(マーチ)するバンドを表す。パレード行進やショースタイルの演奏演技などを行う団体を表す言葉として広義で使用される。
Drum Line(ドラムライン)
鼓隊(打楽器のみの隊列)を表す。管楽器がいない団体を指す言葉としても使用される。なお、国内にもドラムラインが存在する。
Bugle(ビューグル)
G(ラの音)調の金管楽器を表す。軍隊が合図に使う信号ラッパが起源となる楽器。遠くまで響く特有な音を奏でることができる。日本ではあまり見られない。
※写真は信号ラッパです。
Drill(ドリル)
マーチングを表す。繰り返し訓練するという点からドリルと呼ばれている。ただし、前進するのみのパレードはドリルとは呼ばれない。ステージ上で行われる小規模なステージドリル、体育間やドームなどのフロアで行われるフロアドリル、屋外で行われるフィールドドリルがある。
Continuity(コンテ)
マーチングでの動きを記したものを表す。動く方向、歩き方、歩数、ベルアップなどのアクションなど、マーチングに関わる演奏とダンス以外の全てが記されている。
Drum Major(ドラムメジャー)
指揮者を表す。
Sub Drum Major(サブドラムメジャー)
副指揮者を表す。演奏・演技中に後ろや前を向き、ドラムメジャーが見えない場合に必要。
Horns(ホーンズ)
管楽器を表す。バンド(Band)と呼ばれることもある。
Battery(バッテリー)
ドリルに参加する打楽器を表す。スネアドラム(小太鼓)、テナードラム(マルチドラム)、バスドラム(大太鼓)、シンバル、鍵盤(グロッケン・シロフォン)が代表的。シンバル以外はキャリングホルダーと呼ばれる器具を用いて肩から下げるように着用する。広いフィールドで演奏しても音が埋もれないよう、ピッチの高いハイテンションチューニングが施される。バスドラムは口径(インチ)の異なる複数台から構成され、音程が流れるように演奏する「ランニング」というスタイルが特徴的。
キャリングホルダー画像:YAMAHA
Color Guard(カラーガード)
フラッグ(はた)やライフル、セーバーなどの道具を用いて演技を行うダンサーを表す。
Pit(ピット)
ドリルに参加しない打楽器を表す。指揮者から見て手前にいることからフロントピット(Front Pit)とも呼ばれる。
First Push(ファーストプッシュ)
ショーの中での初めての見せ場、盛り上がりを表す。このファーストプッシュを皮切りにショーが盛り上がっていく場合が多い。
Company Front(カンパニーフロント)
ショーの中での最大の見せ場を表す。全員で前進することが多く、ショーの終盤に設定されている事が多い。
Interval(インターバル)
横の間隔を表す。
Distance(ディスタンス)
縦の間隔を表す。
Center(センター)
演奏演技をするスペースの中心を表す。体育館やドームで行われるマーチングでは30m×30mのスペースの中心で、一番大きいテープが目印となっている。
Point(ポイント)
テープを十字型に貼った目印を表す。基本的には5m間隔。
Run Through(ランスルー)
ショーを最初から最後まで通して行うことを表す。練習の最後に行われることが多い。
吹奏楽連盟
一般社団法人全日本吹奏楽連盟を表す。通称は吹連。吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテスト、マーチングコンテストなどの大会を開催している。以前はパレードコンテスト部門(通称パレコン)とフェスティバル部門が存在していたが、2007年度よりフェスティバル部門が廃止され、パレード形式のみのコンテストに変更となった。吹奏楽連盟の大会では、パレード規定課題と呼ばれる審査方針がある。
パレード規定課題
吹奏楽連盟のマーチングコンテストにおける課題を表す。外周、Uターン、マークタイムなどが課題とされている。
マーチングバンド協会
一般社団法人日本マーチングバンド協会を表す。通称はM協またはM連。吹連とは異なり、ショーの内容に規定はないが、人数により大編成・中編成・小編成と部門が分かれている。
DCI(ディーシーアイ)
Drum Corp Internationalの略称で、ドラムアンドビューグルコーの世界大会を表す。アメリカで開催され、アメリカンフットボールの屋外フィールドで行われる。参加年齢が21歳までというルールがある。審査員席からのジャッジ以外に選手のそばにいる「フィールドジャッジ」がいることが特徴。
WGI(ダブリュージーアイ)
Winter Guard Internationalの略称で、冬にアメリカで開催される世界大会を表す。カラーガード部門とパーカッション部門がある。
DCJ(ディーシージェイ)
Drum Corp Japanの略称で、ドラムアンドビューグルコーの日本大会。DCIのフィールドジャッジと同義の「フロアジャッジ」がいることが特徴。
Japan Cup(ジャパンカップ)
ジャパンカップ組織委員会が主催する大会。DCJ同様、フロアジャッジがいる。
マーチングステージ
日本マーチングバンド協会が主催するステージドリルの全国大会。毎年2月に全国大会が開催される。
いかがでしたか?中にはマニアックなものもありましたが全て分かりましたか?
特に実際にマーチングをプレイされる方にとって、用語を覚えることは非常に重要です。
この機会にあなたもマスターされてはいかがでしょうか?
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