コンテ暗記の特効薬!ドットシートの作り方とより有効な活用方法!
マーチングに欠かせないもの「コンテ」。
動き方はもとよりベル動作・その他アクションまで、マーチングにおける演奏以外の全てがこのコンテという用紙に記されています。
最初は楽器を持たず、コンテだけを持って、ポジションやムーブ(歩)数などを覚えていきますよね。
多いものでは、1つのショーでコンテが100枚以上になることもあり、いくら楽器を持っていないとはいえ、1枚1枚めくりながら確認していくのはとても大変で、覚え方にもコツが必要です。
今回はそんなコンテを分かりやすく、コンパクトにするための「ドットシート」をご紹介します。
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ドットシートって何?
こちらがフロアドリルのフルサイズ、30m×30m用のドットシートです。(Blend Musicオリジナル用紙です。ロゴを残していただければ自由にお使いいただいて構いません。)
ここで、「コンテ」に関して少しご説明を。
1番小さい四角が「5メートル8歩」と呼ばれるマーチングの基本の歩数1歩分です。1歩は62.5cm(5m÷8歩)です。
つまり小さい四角8歩×8歩は5m×5mとなります。そして、5m×5mが36個集まり30m×30mのフィールドを形成しています。
コンテは全体の動きを把握するためのものなので、メンバー全員のポジション(位置・ポイント)が記されています。
1コマ1コマ少しずつ動き、全員で作るフォーメーションを変化させていくんですね!
このそれぞれが着く異なるポジションを、メンバーは必死に覚えます。
いびつなフォーメーションの時には1歩の半分の0.5歩、0.3歩単位で移動することも。
そんな細かく決められたポジションを、1枚1枚めくりながら練習していると、「今は曲のどの部分なんだっけ?」とか「コンテを落としてばらまいてしまった…」ということが本当によくあります。
そこで!このドットシートを使えば、コンテを分かりやすく、ばらまく心配もなく、効率よく練習ができます。
どうやって使うの?
それではドットシートの具体的な使い方と読み方を説明します!
自分の着くポジションを1曲通して点(ドット)を書き入れていきます。
曲が2部、3部構成などの場合は、1部ごとに作ると分かりやすいです。
書き入れた点の横に、そのポジションが書いてあるコンテのページ番号を書いておくと、「○○ページのポジションについて!」と言われた時に素早く対応できます。
そして、点を線で結ぶことで、「どこからどこへ動けばいいのか」が分かるようになります。
続いて、コンテに歩き方やアクションを書いていきましょう。
下の例のように余白があればコンテ上に書いても良いですが、書き込むスペースがない人はドットシートの右側に用意してあるメモ欄に記入しても良いでしょう。
ちなみに、1に動きが書いていないのは、スターティングポジションで着く場所であるため、そこにはムーブなどの動きがないためです。2のポジションに向かうために「16拍歩きながら、13~16拍の4拍かけてベルを上に向ける」といったように読むとよいでしょう。
ここまでの作業で、「どこからどこへ、何拍かけて何をしながら歩けばいいのか」が分かるようになりました。
初期段階での目的はほぼ達成したと言えるでしょう!
更に便利な使い方
最後に、もう少しステップアップしてみましょう!
マーチングは1人1人の責任が非常に大きい競技ですよね。
100人中99人が出来ていても、1人ができていなければ成績に影響する恐れがあります。
ここまでの作業では、「まず自分がしっかり責任を果たす」という部分にしか過ぎず、団体競技であるマーチングでは周りも気にしないといけません。
自分がいるポジションは、全体の中でどんなフォーメーションのどの部分にあたるのか、ということを分かるようにドットシートに書き込んでおくとよいでしょう。
例えば、「3ページのポジションではタテ列のフォーメーションだからAさんの後ろに立つ」という事や、「5ページのポジションではヨコ列の右端になるから、自分が正しいポジションにつかないと周りの人が困る」などです。
また、ドットシートにまとめた動きやアクションを、今度は楽譜に書き込むことにより、楽譜とドットシートがリンクしますので、どちらを見ても動きのことが理解できるようになります。
やるとやらないとでは、とても差が開いてしまう大切な作業だと思いますので、ぜひ取り組んでみてくださいね!
さて、ドットシートの便利さがお分かりいただけたでしょうか?時間を節約するどころか、練習の質まで高める効果がありますから、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
みんなで練習する時は、「みんなでやる意味のある練習」をする時間であると練習の質はどんどん上がっていきます。良い練習環境を作るのも練習のうちですよね。
間違ってもドットシートは宿題で家で作ってこなければいけないのに、作り忘れてみんなが練習している時間に1人だけドットシートを作っているということにはならないようにしましょう!
また、部活などでドットシートに取り組む場合は、「ドットシート+全体のコンテ」を手元に準備して練習するようにしましょう。
「自分がポイントに入っていればいい」という考えを持っていると、周りが見えずにラインを綺麗に作れません。
「ポイントを確認しつつ、ラインに入る」という練習が大切であると私は考えています。
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